1. 使い方

    EXCELでデータを開き,対象となるデータを選択する.扱えるデータは1次元のデータのみである.一部のセルに文字列が入っていても構わないが,そのセルはスキップしてしまう.また,データ内に空のセルがあると0とみなす(EXCEL2000ではSKIPする.).なお,文字が入ったセルのうち一番下のセルをデータ名とみなし,データ名のエリアに入力される.セルを複数行複数列で選ぶとA1,B1,C1,A2,B2…というように行ごとにデータを読みこむ.また,数式と数値定数が混在させることはできない.ただし,数式だけであれば正常に認識される.領域を選んだら,インストール時に作ったツールバーのボタンを押すと,コントロール画面が表示される.ここで,適用したいメソッドを選び,パラメータを設定し,“Run”ボタンを押せば実行される.副作用として背後にRのグラフ画面が出現するが,Excelを終了させるとこの画面も自動的に消えるようになっている.出力結果は同じBookの中に新しいシートを作って出力される.なお,R-(D)COMはその名の通り,DCOMとしても使うことが可能である.Dcomcnfgを使って設定すれば,StatConnectorSrv.exeだけをネットワークにつながった他のマシンで動かすことも可能である.


  2. 操作例

 ここでは,実際にあるデータにDecompを適用して,ノイズを取りだし,その自己相関をプロットする流れを見てみる.

 まずデータが入っているEXCELファイルを開き,データ列を選択する(図4).ここでは列全体を選択したが,その一部を選択することも可能である.次に,インストール時に登録したボタン(この例だと右上の黄色い顔のボタン)を押すとE-Decompのコントロールウィンドウが出る(図5).ここでは“sample”という名前がデータの直前のセルに入っていたのでそれがデータ名に自動的に入力される.選択範囲に文字列がなければ,“ORG”となる(もちろん,ここで修正することも可能である).なお他のメソッドを行いたいときはそのタブを選ぶ必要がある.Decompのパラメータを設定し,Runボタンを押すと結果が別のシートに出力される(図6).この例ではデータをトレンド成分とノイズ成分に分解した.

次に,ここで得られたノイズ成分の自己相関を計算する.まず,ノイズの列(B列)を選んで,E-Decompのボタンを押す(図7).でてきたウインドウでAutoCorのタブを選んでRunを押す(図8).そうすると自己相関がまた別のシートに出力される(図9).

 このようにして,ある解析で得られた結果を他の手法の入力にすることも簡単に行える.結果は新規のシートに次々と追加されていくので,そのまま,全体をEXCELのブックとして保存すればすべての解析の途中結果まで残すことが可能である.

(図は省略しました.)